歩合給制は残業代が付きますが少額です

歩合給制は業績に応じて支給される性質のものですが、その業績が所定労働時間内の労働に対するものであるのか、あるいは所定時間外の労働に対するものであるかの区別がつきにくいことから、所定労働時間と所定外労働時間を合わせた総労働時間に対して、支払われる賃金と考えられています。

ですから歩合給制の残業代のような、割増賃金時間単価の算出方法についてはほかの固定的賃金(基本給、毎月固定の営業手当など)とは異なり、所定労働時間ではなく総労働時間で割って計算していきます。

またこの場合の割増率は1.25ではなく、0・25になります。これは歩合給制については総労働時間に対して支払われる賃金という取扱いになりますので、すでに時間外労働や深夜労働等についての通常の時間分の賃金については、支払われていると解釈されているからです。たとえば毎月固定の手当として営業手当が40000円、その月の歩合給が40000円、月の所定労働時間が150時間その月の残業時間が、10時間あったとします。この場合の割増賃金単価は毎月固定の手当については40000円が、所定労働時間150時間に対して支払われています。

残業時間については、一切支払われていません。ですから40000円を150時間で割って時間単価267円になりますので、これに1.25をかけてさらに残業時間の10時間をかけると手当についての残業代は、3340円となります。

歩合給については40000円を総労働時間の160時間で割って、時間単価250円が出てきます。これに0・25をかけて残業時間の10時間をかけると630円という金額が出てきます。

10時間残業すると合計3970円割増されるということです。残業代についてはつくにはつきますが、その金額は少ないものです。

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